今回は、パナソニックホームズの新商品『フォルティナ』について調べてみました!
フォルティナは、2022年1月に発売されたパナソニックホームズの新商品。
そう、実はすでに発売から半年以上経過しています
フォルティナとは何なのか?従来の主力商品、カサートシリーズとは何が違うのか?
わかる範囲で調べましたのでまとめてみたいと思います!
「地震に強い」パナソニックホームズの3つの構造技術
パナソニックホームズは、主に
✅制震鉄骨軸組構造(HS構法)
✅重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
✅大型パネル構造(F構法)
の3つの構造の商品を発売しています。
制震鉄骨軸組み構造(HS構法)
素人の解説よりも上のサイトを確認していただいた方が早いのですが・・
✅高層ビルに使用される制震技術を使用したアダックダンパーを採用している耐力壁「アタックフレーム」で、大きな地震の時の揺れでも建物の損傷を抑えられ、繰り返しの地震に強い
✅マルチモジュールシステムにより、様々な敷地条件に合わせて15㎝単位で間取りが調整できる
という点が特徴です!
商品名では
✅CASART(カサート)
✅CASART PREMIUM(カサートプレミアム)
✅CASART URBAN(カサートアーバン)
✅Vueno(ビューノ)3E/S
といったものなどが該当します。
パナソニックホームズで家を建てている方は、CASART(カサート)を選んでいる方が多いかもしれません!
重量鉄骨ラーメン構造(NS構法)
✅現場溶接工事をなくした高力ボルト接合を用いて、地震への強さ、高層化を実現している
✅重量鉄骨の特徴である、ワイドスパン(最大10.8mまでの大空間)の採用、最大3.6メートルまでのオーバーハング(建物の上部の張り出し)が可能なことがメリット
といった点が特徴です!
商品名は、
✅Vieuno(多層階住宅ビューノ)
となります。
多層階住宅ビューノは、3階建てだけHS構法の軽量鉄骨!
4階建て以上はNS構法の重量鉄骨になります!
大型パネル構造(F構法)
✅外壁や床、屋根などのパネルが一体化したブロック体全体で荷重を受け止める「モノコック構造」になっていて、耐震性に優れている
✅パワテックパネルとアタックフレームを配置することで、大空間や吹き抜き抜けなどの空間をとることも可能
といった点が特徴。
商品名では、
✅FORTINA(フォルティナ)/2022.1~
✅EL・SOLANA(エルソラーナ)
となっています。
あ、あれ・・?
わが家が建てた商品、「カサートC」というのはF構法のはずだけど・・なくなっちゃった??
FORTONA(フォルティナ)って、2022.1発売だから、新しい商品なのかな!?
ということで、FORTINA(フォルティナ)についてここからご説明します!!
フォルティナは完全な新商品ではなく、リブランディング商品!
結論からいうと、フォルティナはこれまでのパナソニックホームズになかった全く新しい商品というわけではなく、リブランディング商品になります。
リブランディングとは、名前の通り「ブランドを再構築する」ということ。
従来からある商品を、時代背景やニーズの変化によって再構築しなおした商品が、「リブランディング商品」です
フォルティナがリブランディング商品だとすると、元になっているのが何かって気になりませんか・?
それこそが・・
わが家が家を建てた商品、「カサートC」です!!
わが家がパナソニックホームズを検討し家を建てた2020年時点では、
✅カサートS(HS構法)
✅カサートC(F構法)
というのが代表的な商品ラインナップだったのですが、カサートシリーズの中からF構法の「カサートC」を分離させて、新たに「フォルティナ」という商品に生まれ変わったようです!!!
当時の簡易スペックの差は以下の表の通りでした。
カサートS | カサートC | |
---|---|---|
構造 | HS構法 | F構法 |
設計最小ピッチ | 15㎝ | 45㎝ |
キラテックタイル外壁 | 〇 | 〇 |
全館空調エアロハス | 〇 | × |
構造の違いによる設計最小ピッチ、カサートCでは全館空調エアロハスが導入できない点などが大きな違いでした。
では、フォルティナはどこが違うのでしょうか?
フォルティナでは、F構造なのに全館空調エアロハスが採用できるようになった!!
カサートCからフォルティナにリブランディングすることで大きく変更されたこと!それは!!
F構造でも全館空調エアロハスを採用できるようになったこと!!
だそうですよ!!
正確には、フォルティナには「X」と「S」の2つが存在します。
フォルティナX⇒全館空調エアロハスあり
フォルティナS⇒全館空調エアロハスなし (=従来のカサートC)
ということになります!
全館空調を搭載しない「S」の方は、エコナビ搭載換気システムHEPA+で24時間換気をすることになります!
フォルティナと同様に、カサートも
カサートX⇒全館空調エアロハスあり
カサートS⇒全館空調エアロハスなし
となるそうです!
フォルティナ、カサートともに全館空調があれば「X」、なければ「S」という商品名になりますが、その他の仕様等はXとSでは全て同じ、ということでした!
全館空調を搭載すると自動的に商品名が「X」になるみたいです✨
全館空調エアロハスをF構造でも採用できるようになったのは、素晴らしいですよね✨
全館空調システムのニーズが、世の中的には高まっている証拠かもしれません!
フォルティナとカサートの違いは?どう選べばよいの?
天井高が若干異なる!フォルティナの方がやや高い
天井の高さは、基本的にどちらも標準が2m40㎝。
・・・のはずですが、厳密には若干違うそうです!
1階天井、2階床の仕上げ方が異なるため、天井高が数㎝異なるとのことでした!
実際に計ってみると、F構法(フォルティナXと同じ)で建てたわが家の天井は2m44㎝!
HS構法(カサート)では、実寸2m40㎝ないそうです。
天井高は、フォルティナの方が若干高い!!
断熱材の種類が異なる!けれど断熱性能は同等
フォルティナとカサートは、使用している断熱材の種類が異なるようです!
それぞれの構造に合わせて、断熱材の種類や厚みが異なる部分があるとか。
ただし、どちらも同じ断熱性能になるようになっているとのことで、違いを気にすることではない、というお話でした!
価格帯が異なる!本体坪単価はフォルティナ<カサート
従来から、F構造はHS構造に比べ比較的安価である、と言われていました。
今回、F構造で全館空調を採用できるようになりました。
これは、F構造の家で全館空調を導入すれば価格は従来よりも上がるということだと思います。
以前より安価に全館空調を採用した家に住める、とも言えますけどね✨
標準仕様などは以前調べた際にはF構造とHS構造では大きな差はありませんでした。
決め手は大きな違いは変形地への対応力?!
残る大きな違いは・・設計の最小ピッチということに。
土地の広さや形状、隣家との距離などの周囲環境などにより選ぶことになるのでしょうか。
HS構法ではマルチモジュールシステムが採用され、変形地や狭小地などへの柔軟な対応が可能!
これらの条件に当てはまる場合は、HS構法を採用することになりそうです。
まとめ
✅パナソニックホームズの新商品「フォルティナ」は、F構法であるカサートCのリブランディング商品!
✅フォルティナは、F構造でも全館空調エアロハスを採用できるようになった!
✅フォルティナ、カサートともに「X」が全館空調あり、「S」が全館空調なしの商品名に。その他の仕様に違いはない
✅フォルティナとカサートの大きな違いは、設計の最小ピッチ(フォルティナ:45㎝単位/カサート:15㎝単位)
✅従来通り、フォルティナの方がカサートよりも本体坪単価は抑えられる
フォルティナの商品特性、カサートとの違いなど、おわかりいただけたでしょうか?
今回は、ここまでです!
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