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    30 ~40年後の住環境を考える。在宅医療現場で見た現状

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    家づくりをしている最中、家を建てている現在のことだけでなく将来のことまで考慮する方がほとんどではないかと思います。

    まだお子さんがいらっしゃらないご夫婦であれば、将来の子ども部屋を何部屋作ろう?広さはどのくらい?
    などと考えることもあると思います。

    将来の家族の人数やライフスタイルなどは予測が難しく、かつ予想して家づくりを進めてもその通りになるとも限らない・・
    難しく悩ましい問題です💦

    そんな中で、更に難しいのは、子どもが巣立った後のこと

    30~40年後はイメージしにくい方も多いと思います。
    私は、利用者様のお宅を訪問して医療サービスを提供する仕事をしています。

    子育てが終わり、子どもが巣立った後の生活や住宅事情について目の当たりにする機会が多いです。

    今回はその現状を書きたいと思います。
    一般的に言われていてイメージしやすいことから、え?そうなの?ということまであるかもしれませんがご覧ください。

    目次

    現状①子ども部屋は荷物置き場

    子どもが独立し、独居あるいは老老介護(老夫婦2人生活)が最近はとても多いです。

    子どもが独立した後の子ども部屋の状況は想像に難くないかもしれません。
    子どもが残していったもの、使わなくなったものを全て詰め込みがちです。

    部屋数が多いと、”あれ?あれはどの部屋の押し入れに入れたっけ?”となっていることもしばしば。

    広い家になるほど、物が多く雑多な場合もあります。
    余っている部屋があると、逆になかなか物を処分できなくなるようです。

    現状②2階には行かない(行かれない)

    今現在私が訪問している一戸建ての多くが築30~40年か、それ以上。(時々新築、築浅もありますが)
    時代的なものもあるでしょうが、殆どが1Fに水回り、2Fに居室という造りばかりです。

    1Fに自分たちの居室が確保できてしまえば、生活が1Fのみで完結。2Fには行かなくなります。
    中には病気や高齢のために”行きたくても、もう行かれなくて・・”という方もいます。

    ①で書いた通り2Fに元々の子ども部屋があり、取りに行きたいものもあるけれど行かれないのでそのまま・・という場合も沢山あります。

    現状③居室からトイレが遠いと大変

    意外と多いのがこれです。

    キッチンやダイニングを中心に居室とトイレや浴室が反対側に位置している家が多いような気がします。

    食事は運んでもらえるし入浴も自宅外でも出来ますが、 自宅にいる限り絶対に使うのがトイレ!
    居室から遠いと、1回1回がとても大変です。

    現状③手すりをつける場所がないと大変

     我が家が間取りを考えているとき、”大きな窓が欲しい!”と言うと、”窓が大きくて壁がないと、テレビや家具を置く場所がなくなりますよ?”と言われました。

    同じことが手すりにも言えるかと思います。
    壁がないと、手すりが付けられない!

    引用:https://nou-reha.com/wp-content/uploads/2017/05/568u.png

    せっかく広いのに、突っ張りタイプの手すりが所狭しと張り巡らされている、そんなおうちも意外と多くあります。

    現状④ベッドを置く場所がないと大変

    今、私たちが訪問している高齢の方々の元々の生活様式は布団です。
    でも足腰が弱くなり布団から立つのが難しくなったり、布団に躓いて転びやすくなるとベッドを導入する場合がほとんどです。
    ましてや今後は元々ベッドを使用していた層が増えていくため、ますますベッド一択。

    意外と多いのが、ベッドを置く場所問題です。

    1Fにある居室は和室が多く、そのまま和室にベッドを入れるケースが1つ。(ベッドの入れ替えや車椅子使用などで畳が傷みやすく、張り替えも大変になるため手入れせずにいる方も多いです。畳がボロボロの部屋は見た目が築年数以上に古く感じる・・ということもあります)

    あとは、1Fに居室がないか、あってもご家族が使っている場合などはリビングやダイニングにベッドを置いている(置かざるを得ない)家もかなり多いです。

    普段家族が過ごす場所から近く目が届きやすいというメリットもありますが、玄関を入り、ドア一枚開けると介護用ベッドがある・・なかなかインパクトがありますが、現状です。

    現状⑤住宅内の段差問題

    先程書いたように、訪問している家は築30~40年の家が多いです。

    今のようにバリアフリーが普及していない時期の住宅は、
    ・玄関の上がり框が高い→上るのが大変
    ・居室や浴室の出入り口に段差が多い→躓きやすい、出入りが大変
    などという段差問題があります。

    余談ですが、どちらも現在は問題が変わってきていて、
    ・玄関の上がり框は今は低い場合が多い→上るのは楽だけど、座ってしまうと立ち上がるのが大変
    ・居室入り口はバリアフリーに→スキップフロアやダウンリビングなど敢えて段差を付けている場合の将来的な使い勝手はどうなる?
    ということに加え、
    ・玄関の位置が高くポーチの階段が危険(建売などに多いでしょうか?)→玄関から出入りするのが大変で、掃き出し窓等から出入りせざるを得ないことも増えるかもしれない?
    という可能性もあるような気がします。

     まとめ

     現在の在宅医療の現場で見た住環境について現状をまとめてみました。

    建築業界も医療業界と同じように、日進月歩なのだと思います。

    今回書いた内容は、たいていが古い家について。
    現在建てられるような住宅とは全く違うということを前提としてご承知おきください。

     更に、 今後の更なる技術の進歩、コロナのように社会生活を劇的に変えてしまうような変化、生活様式などもどんどん変化していくと思います。

    ”長期優良住宅”がいわれ構造的に長く住める家が造られる一方で、間取り等が長く住むには適していない・・ということも起こりうると思います。

    子育て期間中などをメインに、ある程度の時期まで住めばマンションなどに住み替える、平屋に建て替える、はたまたジタバタせずに施設に入る。
    色々な選択肢があるし、これからも選択肢は増えていくかもしれません。

    あまり将来的なことに縛られすぎても満足のいく家づくり、快適な暮らしづくりが出来なくなるとも思います。

    何をどこまで考慮し、予測して家づくりをするかは人それぞれ。

    そのための一つの材料としてこの記事が何かしらの参考になればと思います。

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